Gaayathri | ||||
1977.10.07 | 言語:タミル | 監督:R.Pattabhiramman | 出演者:スリデビィ、ジャイシャンカー、ラジニ | |
感想: 最初スリデビィ(ガヤティリィ)は、 お金持ちのラジニ(ラージャー)に愛されて結婚したようでした。 結婚後に入ったラジニの豪邸は、高い塀と大きな門があり、門番がいます。 そこでスリデビィは、ラジニの姉と姪、叔父と一緒に暮らすことになります。 新婚初夜の場面では、普通なら音楽かダンスシーンがあるはずなのに、 それが無かったでヘンだな?と思いました。 その後、このラジニ一家は、酒を飲んだりして、 普通の一般的な家庭ではないことが分かってきます。 そして、スリデビィが庭にある離れ家に行こうとすると、門番にそれを阻まれます。 スリデビィは自由に外出できず、夜には部屋に鍵がかかっており、色々と違和感を感じていきます。 夜、部屋に閉じ込められたスリデビィは、部屋の外からラジニの笑い声を聞きます。 この笑い声は悪い人っぽい高笑いで、ここまでのいきさつも、 いったい何してるんだろう?と疑問がたくさんになっているんですが、 なんせ、セリフが分からないので、ちょっとイライラしながら見てました。 ある時、スリデビィは門番の目をごまかし、立ち入り禁止の離れ家に行きます。 そこには、精神的におかしくなった女性が閉じ込められていました。 それは、ラジニの前妻でした。 そして、スリデビィはこの家を逃げ出そうとしますが、失敗します。 ある夜、ラジニの前妻が離れ家から連れ出され門番に殺されるのを、 スリデビィはベランダから目撃します。 このままでは、自由も無く同じようになってしまうかもと恐れたスリデビィは、 ノートに助けを求める文章をしたため、 古本回収者がきた時に、古本の中にそのノートを忍ばせました。 このノートを偶然手にしたジャイシャンカーが、事の真実を突き止めるため、捜索に乗り出します。 スリデビィの両親の家や、ラジニの仕事先を回ります。 そして、上手くラジニの仕事の取引相手となり、ラジニに近づきます。 ラジニは、ポルノ映画の撮影と販売をやっており、 スリデビィとの初夜はそのポルノ映画として撮影されていたのでした。 ここまでみてきて、やっとラジニの仕事やスリデビィと結婚した理由、 スリデビィが軟禁状態の理由などが私にも理解できました。 また、新婚初夜の場面で挿入歌もダンスシーンも無かったことに納得しました。 スリデビィは愛されてなかったのね。。。 最後は、ジャイシャンカーが警察官と共にラジニ達を捕まえるため踏込みます。 アクションシーンのラジニは強くなく、ジャイシャンカーに叩きのめされます。 一方、スリデビィは、内装をガラス張りに変えられた寝室で、見ず知らずの男に襲われています。 これは、もちろんラジニたちによって撮影されています。 また、このガラス張りの部屋は、 ブルースリーの「燃えよドラゴン」を模していると思われました。 スリデビィは夫以外の男に身を任せるわけにはいかないので必死に抵抗し、 結局、割れた鏡の破片で自害します。 ジャイシャンカーは助けに来ますが、間に合いませんでした。 字幕なしなので、スリデビィがどこまで、このポルノ映画撮影の事実を知っていたか分かりませんでした。 でも、女性なら、知らないうちに新婚初夜を撮影されていたとなると、 ショックで生きていけないと思います。 また、最後の襲われる場面は趣味悪すぎです。 とにかく、ラジニはか弱い女性の敵で、悪い人でした。 |