Priya


Priya
1978.12.22 タミル語 DVD
英語字幕
監督:S.P.Muthuraman 出演男優:Rajinikant、Major Sundarajan
出演女優:Sridevi 、Asha
音楽:Ilayaraja
あらすじ:
敏腕弁護士で俳優でもあるガネーシュ(Rajinikant)に、
人気女優のプリヤ(Sridevi )から依頼があった。

その内容は、
次の映画の撮影場所シンガポールに一緒に来てほしい。
そして、恋人の人気俳優バラトと結婚したいので、
妨害から守って欲しいとのことだった。

また映画プロデューサーで、プリヤのマネージメントをしている
ジャナルダン(Major Sundarajan)からは、
シンガポールでのプリヤの警護と、
バラトとの結婚を阻止して欲しいと依頼があった。

その2つの依頼を両方とも受けたガネーシュは
プリヤと映画撮影スタッフと一緒にシンガポールへ行くのだった。
感想:
シンガポール、香港観光映画。
ストーリー展開は、かなりテキトーでいいかげんでした。
いいかげんすぎて、見どころ、突っ込みどころ満載です。

主人公のガネーシュ(ラジニ)は、字幕には弁護士(Lawyer)とあるけれど、
少女誘拐事件を荒っぽい方法で解決したり、
シュリデヴィのボディーガードを請け負ったりと、
弁護士とは思えない活躍ぶりです。

それに、シンガポールに行ってからは、仕事しないで観光ばっかりしています。
恋人までみつけて、さらに香港まで行って観光してました。
この観光シーンがとても多くて、飽きてしまいます。

アクションシーンもとても多いです。
冒頭で、少女誘拐犯を、お金の入ったアタッシュケースに隠された爆弾で撃退します。
その後、この犯人グループにつけ狙われ、
シンガポールの港で銃撃戦をしたり、ボートチェイスをしています。

シンガポール観光の最中に、暴漢に襲われているスバトラ(Asha)を助け、
それがきっかけでスバトラと恋に落ちます。
そして、結婚するためには、スバトラの兄とカンフーで決闘し、勝たなければならないということで、
香港に行って、兄と闘います。
ラジニのカンフーアクション(かなりあやしい)を観られるのはうれしいのだけど、
警護の仕事をほったらかして、何でこんな展開になるのか理解に苦しみます。
それに1度目は兄に負けて、
その後、お寺(少林寺?)でお祈りしただけで、2度目には勝つという展開にも、苦笑いです。

プリヤが誘拐された後、やっと本来のストーリーに戻った感じがしました。
この誘拐犯をつきとめるため、
映画プロデューサーのジャナルダンを、椅子ぐるぐる攻撃で尋問したり(そんな拷問あり。。。か(^^))、
ジャナルダンからプリヤをとりもどそうと画策しているプリヤの伯父さんを捕まえるために、
空港施設から飛行機内まで追いかけたりしています。
(何か見せてたけど、空港のセキュリティーはどうなってるの?)

その後、プリヤの恋人バラトと一緒に目隠しされて、誘拐犯に車でプリヤの元まで連れて行かれます。
ガネーシュだけ開放されたあと、タクシーに乗り込み、目隠しをして音を頼りに
プリヤのいる団地をつきとめます。(どこかで見たことがある展開)
そして、近くにいた物乞いの服を追いはぎして、
「プリヤー!プリヤー!」と大声で歌いながら探します。(誘拐犯にばれるんじゃない?)

そんな感じで、本筋に戻ってからも、とにかく、そんなんでいいのか?という展開がいっぱいです。

さらに最後、見せ場のはずのカーチェイスと車の爆発、これがマックイーンの「ブリット」からの流用。
町並みや景色が違いすぎます。
というか、他の映画からそれもこんなに有名なシーンを
流用してOKなんだと、驚きとともに、あきれてしまいました。
ちゃんと、版権買ったのかもしれないけど、オリジナル撮影しようよ。
これがタミル映画の真髄なのかも。。。

あと、展開に疑問があるけど、おもしろかった場面としては、
俳優でもあるガネーシュがジュリアス・シーザー役で舞台に出演していて、
金髪にローマ風服装のラジニが観られたところや、
シンガポールに来れなくなったヒーローの代わりに映画に出演して、
プリヤ(シュリデヴィ)と一緒に踊っちゃうところ(それもノリノリ)、
プリヤと恋人バラトが襲われた時、警護の仕事もしないで部屋で休んでいたラジニのガウンが
真っ赤でやたらと派手だったことなどです。
ラッキープラザでワイフのためはんてんを買う(こんなのもらって喜ぶのか?)あたりの展開も楽しかったです。
(2008/03/24)
評価 ★☆☆☆☆ シンガポール、香港観光映画。盛りだくさんではあるのだけれど。。。
ラジニ度 ★★★☆☆ ジュリアス・シーザーに扮する金髪ラジニ
ダンス度 ★★☆☆☆ 観光映像満載。
アクション度 ★★★☆☆ マックイーンの「ブリット」から流用カーチェイス。

もどる