Endhiran


Endhiran the Robot
ロボット
2010.10.01 タミル語 DVD
英語字幕
監督:S.Shankar 出演男優:Rajinikant、Danny Denzongpa
出演女優:Aishwarya Rai 、
音楽:A.R.Raghuman
あらすじ:
バシー博士(Rajinikant)は、なんでも出来る人間型ロボット(Rajinikant)を完成させた。
そのロボットは博士そっくりで、チッティと名づけられた。
バシー博士はチッティを学会で発表した。
チッティの能力に会場の多くの人は感心するが、
恩師でもあるボーラー教授(Danny Denzongpa)だけは別だった。
ボーラー教授は、チッティは命令に忠実すぎて、
命令の仕方次第では危険な存在となる可能性を指摘した。

バシー博士はチッティを更に人間に近づけ、考える力を与えようと努力していたところ、
チッティに雷が落ち、そのショックで心を持つようになった。

心を持ち、感情を表すようになったチッティは、
こともあろうにバシー博士の恋人サナ(Aishwarya Rai)に恋をしてしまう。
そして自分の気持ちに従って行動するようになり、
バシー博士の命令に逆らうようになった。

これに腹を立てたバシー博士は、チッティをバラバラに壊して捨ててしまった。

そのことを知ったボーラー教授は、ゴミ捨て場からチッティを見つけ、修理する。
そして、人間を殺すプログラムの入った「レッドチップ」を埋め込んでしまった。
実は、ボーラー教授は裏でテロリストとつながっていて、
チッティを使ってテロ活動をしようとしたのだった。

悪い心を持ってしまったチッティは、今まで以上に自分の欲望のままに行動し始める。
先ず、バシー博士とサナの結婚式から、サナを奪いさった。
そして、邪魔になったボーラー教授を殺害し、
自分のコピーロボットを大量に生産した。
その後、たくさんのコピーチッティが街中にあふれ、
人間からあらゆるものを強奪していった。

バシー博士は軍と協力して、サナを助け、チッティの暴走を止めようとするのだった。
感想:
むちゃくちゃ面白かったです。最高です。
ラジニは博士と良いロボット、悪いロボットのほぼ3役を演じていて、それぞれ特徴があって良いのです。
とくに悪いチッティロボットのときの悪役っぷりが良いです。あの悪人面した笑いが大好きです。

ヒロインのアイシュは、実年齢よりずっと若く見え、活き活きしていてとてもかわいかったです。
アイシュの映画は何本か見てるけど、このアイシュが一番好きかもしれません。

ストーリーはSFロボットコメディーといったところです。
映画は、バシー博士がロボット製作に没頭していて、恋人サナがほっとかれて怒ってるところから始まります。
このケンカもとっても楽しかったです。
また出来たばかりのロボット、チッティは機能は優秀だけど、命令に忠実すぎて、いろいろ笑わせてくれます。
サナを電車内で暴漢から助けるアクション場面では、バッテリーローとか表示されてドキドキさせてくれます。
線路脇にあるボックスから無理やり充電するのですが、これがけっこう荒っぽい充電方法なので、
精密な最新式ロボットなのにこれですか!と笑わせてくれます。
けっこう頻繁にチッティにバッテリー切れ表示が出るところも楽しいです。

チッティが心を持ってから、怒ったり、バシー博士の意に背いて運転拒否したり、
サナの誕生日に行く時には、バシー博士に対抗してオシャレしたりと、
チッティの変化がいろいろとあって、これも面白いです。

チッティがバシー博士に壊される場面はちょっとかわいそうだったけど、
このあと、悪い教授の手で、悪チッティとして生まれ変わってからがまた面白いです。

悪チッティは欲望のままにサナを奪ったり、サナに好きになってもらうために女性が好みそうなものを並べたり、
サナと結婚して子供を作ると言ったりするなど、
愛に対しての行動が直接的で単純なところが楽しかったです。

また、サナをチッティから奪い返すために、バシー博士がロボットに扮装して乗り込んでからもさらに面白いです。

ラストのアクションシーンでは、チッティとコピーロボットが合体し、色々なフォーメーションで軍と戦います。
この合体の必要性には疑問ですが、とにかくいろんな形に変化するので面白いです。

何でもありの詰め込みまくり盛りだくさんの楽しい映画だったので、
感想には面白いの連呼ばかりになってしました。

音楽は、今風でテンポも速く、曲だけ聴いたときにはついていけない。。。とショックでした。
でも映像が付いたら大丈夫でした。
そして、ストーリーが分かってくると、もっと良くなりました。このところ毎日観て、聴いています。
ただ、このDVDは挿入歌に字幕が付いてなかったのが残念です。

ラジニのスーパースターロゴは、メタリックで近未来的になっていました。

「Pudhiya Manidha」はオープニングやロボットが出来上がるまでのシーンに入っている曲で、
メタリックなロボットが踊ったり、ブルース・リーのマネをしていて楽しいです。

「Kadhal Anukkal」はバシー博士とサナのケンカ後のラブソングで、
ブラジルの レンソイス・マラニェンセス国立公園(多分)の白い砂浜と無数に存在する青い水溜りがとてもキレイです。

「Boom Boom Robo Da」はチッティの優れた能力はもちろんですが、博士の助手2人にからかわれたり、
命令通りなんだけどやりすぎちゃったりと、いろいろなコメディーが見られて楽しいです。
ラジニの女装も見られます。

「Inumdile Oru Idhayam」はチッティがサナに恋をしたところでの曲です。両手でハートを作るポーズが好きです。

「Chitti robo」はサナの誕生日で、チッティとサナが踊る場面で、チッティの動きがとても良いです。
多分アップ以外はラジニではなく、別人が踊っていると思います。

「Killimanjaro」は世界遺産マチュ・ピチュでの撮影で、
鳥の羽をいっぱいつけた現地の人(?)をバックダンサーに従えて踊ってます。

「Arima Arima」は悪いチッティの曲です。チッティ(ラジニ)がいっぱい出てくるので見ていてとても楽しいです。
メカのライオンを2匹連れて歩いているシーンは、「チャンドラムキ」のラカラカ王様みたいでとても良いです。
(2010/12/23)

追記:日本公開版「ロボット」の感想はこちらへ>>>
評価 ★★★★★ SFロボットコメディ。何でもありの盛りだくさん楽しい面白い映画。
ラジニ度 ★★★★★ 多分3役、悪いロボット役は最高です
ダンス度 ★★★★★ 華やかですばらしかったです
アクション度 ★★★★★ ロボット合体フォーメーション(^^)v

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