Gair Kaanooni


Gair Kaanooni
1989.03.24 ヒンディー語 DVD
英語字幕
監督:Prayag Raaj 出演男優:Rajinikant、Shashi Kapoor、Govinda
出演女優:Sridevi 、Kimi Katkar
音楽:Bappi Lahiri
あらすじ:
警察官のカンナ(Shashi Kapoor)の妻は男の子を出産した。
しかし、病院でその子は、女の赤ちゃんと入れ代わってしまった。
カンナは我が子を取り戻そうと、病院を捜索する。

これは、男の子が欲しかった大金持ちのダラル(Kader Khan)が、
自分の妻が産んだ女の赤ちゃんと、
同じ時期に生まれたカンナの赤ちゃんを入れかえたためだった。

このダラルと医師のデコスタ(Ranjeet)が口裏を合わせたため、
カンナは我が子を見つけることが出来なかった。
また、入れかわった女の赤ちゃんの養育を拒否した。

それから20年後、
女の赤ちゃんラクシュミ(Sridevi)は養母のもとで育っていた。
また、カンナの息子は、ダラルの息子オーム(Govinda)として生活していた。
そして、警察官のカンナは、未だに自分の子供を捜していた。

ある日、ラクシュミとオームは出会い、恋に落ちた。
2人は結婚しようとするが、
ラクシュミに親がいないため、オームの父ダラルに反対される。
その2人の恋愛の過程の中で、ラクシュミとオームの出生の秘密が暴かれていく。
感想:
ラジニは鍵空けの名人で盗人のアザムカーン役と、
その子供で同じく盗人に成長するアクバルカーンの2役です。

アザムカーンの時は、警察官カンナに頼まれて、医師デコスタの罪を立証するための資料を盗みに入ります。
警察官カンナと盗人アザムカーンは強い信頼感で結ばれているようでした。
この盗みは成功するのですが、それに気づいたデコスタとダラルによって、壮絶な最後を遂げます。

映画の最初の方で、この死にざまなので、「えー!もう死んじゃうの〜!」とショックです。

このアザムカーン殺害の罪は、ヒロインラクシュミーの義母の夫がかぶり刑務所に入ります。
このため、警察官のカンナは子供を奪われた真相までたどり着けません。

20年後、アザムカーンの息子、アクバルカーンとして、
医師デコスタの娘リータ(Kimi Katkar)が街のチンピラに絡まれているところを助ける場面で、ラジニは登場します。
この登場シーンのアクションは小道具にトランプを使い、ラジニらしさ満載でとても楽しいです。
この父親アザムと息子アクバル2役での登場は、とてもうれしいです。

このアクバルカーンは、父親アザムカーンの死を警察官カンナのせいだと思っているので、
カンナに復讐心を抱いています。

その後、父親の本当の敵をダラルと知った後、
刑務所でダラルの息子オーム(Govinda)を殺そうとするアクションや、
終盤で、オームはカンナの息子との真実を知った後のアクションなど、
ラジニらしいアクションの見せ場は色々あって楽しいです。
でも、父親の仇は討つのですが、最後に死んでしまうので、残念な結果でした。

このラジニが演じた役は、映画の本筋にはあまり必要のない役かもしれませんが、
ぎらぎらとした悪いラジニを見ることが出来たので良かったです。

ラジニ以外では、シュリデビィ演じるラクシュミーがとてもかわいかったです。
シュリデビィの酔っ払いダンスを見ることができて、楽しいし、うれしかったです。

ゴビンダ登場ソングでは、背景にビックベン(イギリスの時計)が使われていたり、
大きな時計の針の上で踊ったりしています。
これは、ラジニ主演映画「Panakkaran」(90)の挿入歌にも、同じように背景に時計を使っている曲があるので、
こういうことから、このゴビンダの曲はヒットしたんだろうなと推測してしまいます。

ただ、警察官役のシャシカプールは相変わらずカッコ良く、悪で個性の強いラジニカーントもいて、
本来の主人公ゴビンダよりもこちらのサブ2人のほうが存在感が大きかったです。
映画全体としては、このサブヒーロー2人とヒロイン2人に、
本来の主人公が食われてしまい、ストーリーもごちゃごちゃした感じを受けました。
(2011/02/15)
評価 ★★★☆☆ ヒーローがいっぱいいすぎです。
ラジニ度 ★★★★☆ 悪ラジニです。カッコイイです。
ダンス度 ★★★☆☆ シュリデビィかわいいです。酔っ払いダンスもとても良いです。ラジニは踊ってません。
アクション度 ★★★★☆

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