Naan Sivappu Maniithan


Naan Sivappu Manithan
1985.04.12 タミル語 VCD
字幕なし
監督:S.A.Chandrasekar 出演男優:Rajinikant、、
出演女優: 、
音楽:Ilayaraja
あらすじ:
大学教授のビジャイ(Rajinikant)は、友人の家に遊びに入った時、
その近所の店で飲酒や暴行、売春斡旋など不法行為を目撃し、警察に通報した。
しかし、それらの店を経営するマフィアと
警察官の一人、ハリクチャンドラ()が内通していたため、
警察がそれらの店に踏み込むことを密告した。
このため、それら不法営業店は、普通のレストランや宗教施設を装い、
警察の摘発を免れた。

そんな時、ビジャイの友人の妹は、暴行され殺されてしまった。
目撃証言から犯人として、マフィアの一員であるモハンラージ()が捕らえられた。
マフィアの用意した弁護士は、
偽のアリバイ証明をでっちあげ、
さらに息のかかった政治家を用いて、モハンラージを無罪にした。

警察や司法での正義が下されない事に腹を立てた、
ビジャイやその友人達数人が集まり、
そのマフィアの不法営業店に攻め込み、店を破壊し、
直接、友人の妹の復讐をするのだった。

この復讐の中心となったビジャイは、マフィアに目を付けられてしまった。
そのためモハンラージを含むマフィア5〜6人がビジャイの家を襲った。
ビジャイは殴られてロープで縛られ、
母親は殺され、妹スマティは強姦されてしまった。
妹スマティはそれを苦に、自殺してしまった。

警察も裁判も信用できなくなったビジャイは、
夜な夜な街をさまよい、そのマフィア達を探し歩いた。
そして、自分の力で母と妹の復讐をするのだった。
ビジャイの復讐は、
悪いマフィアを退治する英雄「ロビンフッド」という名で新聞に載り、
世間一般の人々に支持されるのだった。
感想:「Aajki Awaz」(84)ヒンディー映画のリメイクです。
風紀の乱れ、汚職や政治腐敗、貧困など社会問題をとりあげた映画で、
映画冒頭にはそれら犯罪行為が映しだされてます。

一番最初に見た時の印象が、
ラジニのコメディーは無く、怒りに燃えて、辛くかわいそうだったのと、
特に華やかなダンスシーンも無かったので、
もう1回観て、詳しいあらすじと感想を書く気がなかなかしませんでした。
今回、観るのは10年位ぶりでしたが、ストーリーもだいたい覚えていて、
以前よりタミルの俳優さんの顔が少し分かるようになっていることに気付きました。

映画の冒頭の犯罪行為や社会問題が映し出される場面で、
その中でも時々、普通に幸せに暮らしているビジャイ(ラジニ)やその家族が映されます。
前半はその冒頭の映像が暗示した通りで、
大学教授のビジャイが恋人ウマ(アンビカ)や友人たちと幸せに暮らす一方、
マフィアの経営する不法店を通報したことから、だんだんと犯罪に巻き込まれていきます。

ビジャイの妹の結婚式前日に、
モハンラージ(サティアラージ)を含むマフィアの構成員数人に襲われます。
最初はラジニらしい、アクションでとても強く、みんなやっつけちゃうんじゃないか?と思えるほどです。
でも結局ラジニは縄でぐるぐる縛られ、逆さづりにされます。
そして母親は殺され妹は襲われてしまい、その後妹は自殺してしまって、
この事件はそれだけでも悲惨なのですが、
この少し前にビジャイ(ラジニ)が妹をとってもかわいがっている挿入歌があるので、
よけいこの辛さが強調されて、辛くてかわいそうに思えました。

警察では事件を解決できないので、
ビジャイ(ラジニ)が直接、復讐していきます。

最初に、母親を殺したマフィアの1人を殺害した時に、拳銃を手に入れます。
そして、マフィアの構成員達が居そうな所を夜な夜なうろつくのですが、
その時の服装が赤いTシャツに黒レザーの上下で、
上から黒いケープのような物を羽織っているとはいえ、とても目立ちそうな服装です。
あるときは、白いシャツに赤いマフラーです。
また、マフィアの反撃で、左胸を拳銃で撃たれたりします。
普通なら死にそうですが、ラジニなのでかすり傷だったようです。
そして、マフィアの構成員を尾行して、麻薬と武器密輸の取引現場に出くわします。
そこでは、とてもたくさんのチンピラ相手に、ラジニ一人で戦い、みんな倒してしまいます。
ラジニの持っている拳銃はいたって普通もので、6発くらいしか発射できそうに無いのですが、
何発でも出てきます。玉を入れかえている場面は気がつかなかったので、無かったと思います。
映画の内容が真面目なだけに、
この辺はもう少しリアルにした方が良いのではないか?と思ってしまいました。

マフィアの構成員達が次々と殺されていき、その犯人は「ロビンフット」という名前で呼ばれ、
庶民の英雄となっていきます。
この「ロビンフット」を捕まえるため、敏腕刑事シンガラム(Bhagyaraj)が呼ばれます。
この敏腕刑事が事件解決に取り組くための部下として、警察官のセンディル(センディル)が選ばれます。

この刑事が捜査していく過程で容疑者としてビジャイが浮かび上がってくるのですが、
この辺が字幕なしだと分かりにくく、
1回目に見たときは、ビジャイのお友達が心配して調べているのかと勘違いしてました。

モハンラージがビジャイ殺害のため、ビジャイの家に忍び込んだ時に、
この敏腕刑事が活躍して、モハンラージを捕らえます。
この時には敏腕刑事が車のフロントガラスを突き破ってモハンラージと格闘する場面があります。

警察病院に入ったモハンラージに会うため、ビジャイは医者に化けてそこへ乗り込み、殺害します。
その後、マフィアのボスも殺し、自首します。

自首したビジャイは司法の場で裁かれますが、
本来なら警察のやらなければならない、マフィアの壊滅という仕事をしたということと、
母親や妹が襲われた時、そこに拳銃があったら、家族を助けるために誰でも拳銃を使うだろう
ということかなんかで無罪になったみたいでした。
この時の弁護は恋人のウマ(アンビカ)がやってました。

元作品「Aajki Awaz」(84)(ヒンディー映画)は、
テルグ映画にもリメイクされていて、題名は「Nyayam Meere Cheppali」(85)主人公はスマンです。
ラジニも敏腕刑事として出演しており、後半に活躍しています。
評価 ★★☆☆☆ 「Aajki Awaz」(84)(ヒンディー映画)のリメイクです
ラジニ度 ★★★☆☆
ダンス度 ★☆☆☆☆ 怒りに燃えた挿入歌があります。
アクション度 ★★☆☆☆

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