Adhisaya Piravi


Adhisaya Piravi
1990.06.15 タミル語 VCD
字幕なし
監督:S.P.Muthuraman 出演男優:Rajinikant、Nagesh、Vinu Chakravathi
出演女優:Sheeba 、Kanaka
音楽:Ilayaraja
あらすじ:
マドラスに住むカーライ(Rajinikant)は、
お金持ちの娘スマティ(Sheeba)と恋に落ちた。
それを快く思っていない、スマティの父ムルゲシャン(Nagesh)は、
2人の結婚を認める振りをして、カーライを油断させ、
交通事故に見せかけて殺してしまった。

トラックにひかれ死んでしまったカーライは、魂となり、
黄泉の世界、閻魔大王(Vinu Chakravathi)の元へやってきた。
死んだことに納得できないカーライは、閻魔大王に抗議すると、
この死は予定されたものでなく、間違いだったことがわかった。

閻魔大王は、カーライの魂をもとの体に戻そうとするが、
すでに荼毘(だび)に付されてしまっていた。
そこで、カーライにそっくりなバル(Rajinikant)を捜し出した。

バルは25歳の誕生日に、広大な土地と財産を、相続することになっていたが、
叔父(Senthamarai)とその家族達に財産を狙われていた。
そして、その誕生日の日に叔父達によって毒殺されてしまった。

閻魔大王は、そこでバルの体にカーライの魂を入れた。

バルとなったカーライは、叔父達をこらしめ、家から追い出した。
その後、スマティに会いに、マドラスへと行くのだった。
感想:
軽い感じの、とにかく楽しい作品です。
画像はVCDジャケットですが、とても好きな作品なので、DVD(英語字幕つき)も持ってます。

ヒロイン、スマティはブルースリーのように強い男が大好き!
部屋でブルースリーの「燃えよドラゴン」を観ていたら停電で真っ暗に、
テレビは消えているのに外から殴りあう音が聞こえて、
見に行ってみるとカーライ(ラジニ)がボディガードをやっつけている。

というのが、カーライとスマティの最初の出会いです。
このときのラジニのアクションシーンの場所が芝生の庭で、
これも、ブルースリーの「ドラゴン危機一髪」を思い起こさせます。
ブルースリーも好きな私としては、かなりうれしい展開でした。

その後、スマティが、いとこのラム(Sudhakar)に襲われているところを、
カーライが助ける場面でのアクションも、面白かったです。

始めてみた時には、
トラックにぶつかっただけで、すぐにラジニが死んでしまうことに驚きました(死ぬの早すぎ!)。
そのあと閻魔大王が出てきたことにもびっくり。
姿かたちは、よく話に聞くような閻魔大王そのものです。
神様の多くはインドから伝わってきているけど、閻魔大王もそうなんだと改めて感心しました。
ラジニもエンマ!と呼んでるように聞こえるのがさらに面白いです。

カーライ(ラジニ)の代わりの体を探す場面では、ラジニの昔の映像が使われています。
     最初は「Apoorvaraagangal」(75)でラジニ初出演作品です。
     2本目は「Bhuvana Oru Kelvikkuri」(77)で、心臓病で死んでしまう役です。
     最後は「Giraftaar」(85)ヒンディー映画です。カマルハサン、アミタブバッチャンと共演しています。

カーライ(ラジニ)の魂が入る前の、バル(ラジニ)のキャラクターが、すこし抜けてて面白いです。
カーライは強いのですが、バルは弱く、財産をねらう叔父のいいなりに働いています。
この叔父の息子(Chinni Jayanth)も、さらに間抜けで面白いです。

このバルが、クリケット(野球?)投手のまねをしながら、
なにやら黒いボール状のモノを、白い壁に投げつける場面があるのですが、(ここも楽しい)
この黒いボール状のもの、いったいなんだろうと、不思議でした。
その後、インドのことを書いてある本に、
「牛糞とわらなどを混ぜてこね丸くし、壁などに貼り付け乾燥させ、それを燃料として燃やして、煮炊きする。」
というような記述を見つけました。
おお!あの黒いボール状のモノはこれかと、ちょっと感激しました。

あと、バルが水場で流されたサンダルを「セルプゥ〜、セルプゥ〜(サンダル)」
と言って追いかける場面も、とっても間抜けで大好きです。

バルの恋人はゴウリ(Kanaka)でVCDジャケットの女優です。
この恋人と一緒に、いとこをからかう場面も楽しいです。

ゴウリは、マドラスへ行ったバル(カーライ)を追って、バルの母親と共にマドラスへ出てきます。
このあと、2人の母親と、2人の恋人の間で右往左往するラジニもかなり面白いです。
Veera」と違い、閻魔大王からの秘密の呪文?のおかげで、こちらは2人の恋人と仲良くなって終わります。
(2008/06/04)
評価 ★★★★☆ コメディ、アクション満載、ダブルヒロイン。とにかく楽しい作品
ラジニ度 ★★★★★ 強いカーライと、間抜けなバルの2役
ダンス度 ★★★★☆ 霊界でディスコダンス!
アクション度 ★★★★☆ 楽しく、面白いです。

もどる