Baba


Baba
2002.08.15 タミル語 DVD
英語字幕
監督:Suresh Krishna 出演男優:Rajinikant、Vijayakumar、Amrish Puri
出演女優:Manisha Koirala、Sangavi
音楽:A.R.Raghuman
あらすじ:
2000年前の聖者様で、神としてあがめられているバーバージの
御加護のもと、バーバー(Rajinikant)は、生まれてきた。
その時に集まった聖者達の言いつけをどおり、
自由奔放に育てられたバーバーは、神を信じない青年へと成長してた。

あるとき、バーバーは一人の聖者によって、
ヒマラヤのバーバージの元へ導かれた。
そこで、7つの願いを叶えるマントラ(呪文)を授かった。

この出来事が、信じられなかったバーバーは、
他愛のないことにマントラをつかってしまうが、
伯父の死を境に、神を信じるようになる。

バーバーのマントラのうわさを聞いた、現州首相は、
バーバーに近づき、次の選挙でも州首相の座を得られるように、
マントラを使うように頼んだ。
しかし、バーバーは断り、
別の人が州首相になるようにマントラを使った。

州首相の座を死守したい現州首相は、
バーバーのマントラに対し、黒魔術で対抗するのだった。
感想:
ラジニカーント、プロデュース作品。
メインストーリーは中途半端でしたが、
映画自体はテンポも良く、アクションもコメディも面白かったです。
ラジニの登場の仕方もとても良かったです。
こういったところは、さすが「Baasha」や「Veera」を撮った監督だなあと、
Suresh Krishna監督に感心しました。

アクションは、ラジニらしい動きを生かしつつ、スタントマンやCGなどでうまく補っていました。
バレーボールで、敵をやっつけちゃうところは、とても面白くて大好きです。
アイロンをぶん回してのアクションも、とてもカッコ良いです。

コメディーも多く、とても面白いです。
特に、3つ目の願い事の場面で、「Padayappa」(99)のニーランバリ(Ramya Krishnan)が出てきて、
バーバーをパダヤッパと見間違えるところは楽しかったです。

挿入歌は音楽も踊りもとてもよかったですが、歌声がラジニっぽくないのが残念でした。

ラジニが、パレードの象に鼻で祝福を受ける前に、
ラジオから流れていた曲は「Mullum Malarum」(78)の挿入歌です。

ラジニは、無精ヒゲで、タバコは吸う、酒は飲む、カード(賭け事)はする、
街のやんちゃな兄貴、といった感じです。
ターバンも良く似合います。
バーバーは、いわゆる清廉潔白なヒーローではないので、
ラジニは演じていて楽しかったのではないでしょうか。
肩から力が抜けていて、自然な感じのする演技がとても良かったです。

本人が演じたかった役で、書きたかったストーリーだそうなので、
そう思って観るといろいろ考えられて楽しいです。

ただ、ストーリーが、特に後半になると宗教色が強くなるところや、
バーバーの敵が現州首相というところで、政治色が強いところから、
一般受けしそうにない作品だと思いました。

また、ヒロインとは結ばれないし、最後はとっても中途半端なところからも、
あまりインドで受けなかったという理由がわかるように思います。
やっぱり、悪人をちゃんとやっつけて、ハッピーエンドで終わって欲しいです。

でも、最後の字幕が「To be Continue」だったので、もし「Baba」続編ができたら観てみたいです。
(2008/01/16)
評価 ★★★☆☆ 後半、宗教色、政治色が強い。終わり方が中途半端。
ラジニ度 ★★★★★ タバコは吸う、酒は飲む、やんちゃな兄貴、ラジニの魅力満載。
ダンス度 ★★★★☆ バーバー♪なんかラジニの声っぽくないです。。。
アクション度 ★★★★★ 機関銃でどんなに打たれても、主人公には当たりません。

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