Kai Kodukkum Kai


Kai Kodukkum Kai
1984.06.15 タミル語 VCD
字幕なし
監督:Mahendran 出演男優:Rajinikant、V.S.Raghavan、Ranganath、Chinnijayanth
出演女優:Ravathi 、Rajalakshmi
音楽:Ilayaraja
あらすじ:
地主の弟カリムトゥ(Rajinikant)は、村の人気者です。
兄(V.S.Raghavan)から縁戚の娘マンガ(Rajalakshmi)と結婚するように言われます。
しかし、カリムトゥは盲目の娘シータ(Ravathi)を愛していました。
シータと結婚したいと言うと、
兄は怒り大反対し、村から出て行けと言います。

カリムトゥとシータは結婚し村を出て行きます。
近くの村に落ち着いた2人ですが、
カリムトゥが仕事で家にいないときにシータは強姦されてしまいます。
犯人は隣村の地主ペリヤパンナイヤル(Ranganath)でマンガの夫でした。
カリムトゥはペリヤパンナイヤルを殺そうとしますが、マンガの懇願に負け許します。

カリムトゥとシータは、村を出て別の土地に移動するのでした。
感想:
84年タミル映画「Kai Kodukkum Kai」は
76年カンナダ映画「Katha Sangama」の中の3番目の作品「Munithaayi」に基づいており、
さらに話を膨らませ1作品にまとめたものです。
カンナダ映画でラジニは、盲目の少女を襲うチンピラ役を演じています。

「Kai Kodukkum Kai」は子供たち10人くらいが池を見ながら数を数えてる場面から始ります。
すっごくたくさん数えて、池から上がってこないから慌てたところで、
カリムトゥ(ラジニ)が魚を持って池から上がってきます。息を長く止めることができるようです。
その魚は親戚の娘マンガにあげます。この状況からもカリムトゥとマンガは仲良くしていることが分かります。

カリムトゥは村で困っている人がいると助けます。
地主の弟なので、それが仕事なのでしょう。村人からとても好かれています。

カリムトゥは盲目の娘シータに黄色いサリーを持って会いに行ってました。
シータとマンガは親友で、川で一緒に水浴びをしたりします。
この女子2人の仲の良さがわかる挿入歌があります。

隣村と合同のお祭りみたいな催しがあります。
そこで最初はお互いの村から強い鶏を出して戦わせます。
戦いは白熱しますが、カリムトゥの村の鶏が勝利します。
次は、ヤギです。
もちろんヤギもカリムトゥの村が勝利します。
で2敗したほうの地主ペリヤパンナイヤルが腹を立てて、
カリムトゥと戦います。このアクションも楽しいです。カリムトゥの兄が止めに入って終わります。

この後のお祭りの歌と踊り「Aaththa Peththaale」は楽しくて大好きです。

カリムトゥと盲目のシータの結婚式には、反対した兄夫婦は出席しませんでしたが、
村の人がたくさん祝ってくれたので、質素ながら心温まるものでした。
また、カリムトゥと結婚したがっていたマンガは、
嫌々ながら隣村の地主ペリヤパンナイヤルと結婚します。
こちらは式も贈り物も豪華でした。

別の村で新婚生活を始めるカリムトゥとシータですが、
シータの目が見えないので、カリムットゥも家事を手伝います。献身的に妻につくす素敵な夫です。

ケンカっ早い性格は結婚しても落ち着かないようで、
市場でのケンカとか、ラジニのアクションがあります。

この村でチンニジャヤントに出会います。
チンニジャヤントは14〜17歳くらいで、
お金の持ってそうな人に声をかけては、ちょっとした仕事をもらって小遣いを稼いでいる役です。
なので、カリムトゥとシータのところにも、隣村の地主ペリヤパンナイヤルの所にも頻繁に顔を出してました。

チンニジャヤントがシータの家の玄関に来たときには、
Mullum Malarum」(78)の「Raman Aandalum♪」をちょこっと歌ってました。

このチンニジャヤントは悪い子で、シータの沐浴を家から出たふりをして隠れて覗きます。
お金をもらってペリヤパンナイヤルを引き入れ沐浴の様子を見せます。
カリムットゥが仕事で家に帰るのが遅くなることを知ると、それをペリヤパンナイヤルに知らせます。

シータは少し昼寝してしまった隙に、
家の中に野良犬が入り用意していた食事を食べられてしまいます。
ちょうど帰ってきたカリムトゥに怒られます。その後すぐ仕事に行ってしまいます。

夜、チンニジャヤントと一緒にペリヤパンナイヤルが来ますが、
チンナイジャヤントだけが話をして、シータにペリヤパンナイヤルをカリムトゥと勘違いさせます。
そしてシータはペリヤパンナイヤルに強姦されてしまいますが、相手が誰だか分かりません。

カリムトゥは仕事の帰り道で襲われている女性を助けるアクションがあります。

怒って家を出て仕事をしてきたカリムトゥは、お土産をたくさん持って帰ってきて、
シータに怒鳴ったことを謝ります。よい夫ですね。

カリムトゥが仕事に行った後、やってきたチンニジャヤントをシータは責めます。
引き返してきたカリムトゥが戸口でこの会話を聞いて、強姦されたことと、
その相手がペリヤパンナイヤルだと知ります。

チンニジャヤントはこの後、牛に殺されます。
悪人には神様から罰を与えるといったところでしょうか。

カリムトゥはペリヤパンナイヤルをライフルを持って殺そうとします。
しかし、マンガが来てカリムトゥの足に跪き許しを請います。
で、この村にも居られなくなったカリムトゥとシータは出て行くのですが、
被害者が泣き寝入り的な終わり方が、好きじゃないです。
強姦犯の地主、そのまんま殴ってライフルで撃ってくれたほうがすっきりしそうです。

映画は、ラジニのアクションもいっぱいあって楽しいし、
盲目の妻を大切にするところもよいです。
最後に村を出るのもインドの当時の世情なのだろう思います。
(2021/01/05)
評価 ★★★☆☆
ラジニ度 ★★★☆☆ 外ではすぐケンカするけど、家では家事も手伝う優しいよい夫です。
ダンス度 ★★★☆☆ Aaththa Peththaale が楽しいです。
アクション度 ★★★☆☆ 随所にあります。楽しいです。

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