Manithan


Manithan
(人)
1987.10.21 タミル語 DVD
英語字幕
監督:S.P.Muthuraman 出演男優:Rajinikant、Raghuvaran、Senthil
出演女優:Roopini、Srividya
音楽:ChandraBose
あらすじ:
子供の時、誤って学校の先生を殺してしまったため、
刑務所に入っていたラジャ(Rajinikant)は、
出所後建築関係の仕事についた。
そこでは、従業員に十分な賃金を払っていなかった。
そこに、貧しい人のために社会奉仕活動をしている組合の
組合長チンナヤが現れ、皆に十分な賃金を支払うよう求めた。
その意見に賛同したラジャは、会社に反発したため解雇されてしまった。

その後、チンナヤは会社側から暴行を受けそうになる。
ラジャはそれを助け、これをきっかけに、その下で組合員として働くようになる。
この活動を通して、ラジャは貧しい人々から慕われるようになった。

チンナヤは選挙で、政治家で大富豪のラッタニバルを応援しており、
ラジャ達組合員も選挙活動の手伝いをした。
しかし、ラッタニバルの息子クマーラベル(Raghuvaran)は、
ラジャ達の活動や「貧しい人も富める人も平等」
という思想が気に入らなかった。

また、驚くことに、クマーラベルには
政治家の息子という以外に、テロリストのドンという別の顔があった。
クマーラベルのグループは、政府から武器や金を盗み、
チンナヤたち組合に、その罪をきせるのだった。
ラジャは、クマーラベルの陰謀を暴き、テロリストを壊滅しようと奮闘する。
感想:
アクションがとても楽しかったです。
コメディー担当はセンディルで、
こそ泥ですが、ラジャと一緒に組合で働くようになります。

ラジャは、ホロスコープで占うと、盗人か強盗になる運命の日に生まれたとかで、父親に忌み嫌われます。
学校の先生には盗みの疑いをかけられ、ラジャは腹を立てて物を投げたのですが、
当たり所が悪く、先生が死んでしまいます。
出所後は、ラジャの姉の夫(警察官)から、犯罪者として嫌われます。
そんなふうに理不尽に虐げられるラジャが、可愛そうでした。
ラジャの姉(Srividya)が、どんなことがあってもラジャを信じていたことが救いで、
最後には、国を救ったと、義兄からも感謝されたので、よかったです。

ヒロインは大富豪のラッタニバルの娘ルーパー(Roopini)で、明るく快活なお嬢さんです。
公園で踊るラブソングの歌詞に、過去のラジニ出演映画の題名
Murattu Kalai」、「Pokkiri Raja」、「PayumPuli」、「Nallavanuku Nallavan」が入ってました。
また、ルーパーの想像ラブソングでは、上からつられて腕をひらひらさせて飛んでます。
2人とも真面目にやって踊っているのですが、なんだか可笑しいです。

悪役はラグバランで、組合長の孫娘インディラを暴行します。
その後、ラジャの説得もありインディラと結婚しますが、結局殺してしまいます。
そのことを知っている父親や妹も時限爆弾で殺そうとします。

大富豪の娘ルーパーとのラブコメディー、選挙活動、ちょいワル息子との格闘そして結婚式でハッピーエンドと、
ここでこの映画は終わるかと思ったのですが、
そこから、その息子が実はテロリストだったという、それまでの流れとは全く異なるとっぴな展開に驚きました。
前半はホームコメディドラマ、後半はハードアクションと、異なる映画を2本観た気分でした。

テロリストの罪をきせられたラジャが、ローラースケートで逃げるところはスピードがあってよかったです。
(ジャッキー・チェーンの物まね)
ラジャがテロリストのアジトへ乗り込むところで、いろいろ武装します。
このシーンは「Annamalai」の挿入歌でも見られます。
武装した洋服には、銀色の玉爆弾をジャラジャラとたくさんつけていて笑えます。

投げられた銀の玉爆弾(手榴弾?)を受け取ってまた投げ返すアクションは、
他の映画でも見られますが、パワーアップしていて楽しかったです。
ラグバランとの銃撃や格闘、炎のカーチェイスなども見ごたえがありました。
(2008/02/20)
評価 ★★★☆☆ アクション満載で面白い映画です。
ラジニ度 ★★★★☆ 義侠心にあふれています。
ダンス度 ★★★☆☆ 腕をひらひらさせて飛んでます。
アクション度 ★★★★★ ラグバランとの対決(銃撃、格闘、炎のカーチェイス)

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